日本で「香」が用いられるようになったのは、仏教伝来の頃という。当初は、主に仏前を浄め、邪気を払う「供香」として用いられ、宗教的な意味合いが強いものだった。平安時代になると、香気を楽しむ「薫物」が貴族の生活の中でさかんに使われるようになった…
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