天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2019-06-22から1日間の記事一覧

感情を詠むー「悲し」(3/3)

鳥辺山思ひやるこそ悲しけれ独りや苔の下にくちなむ 千載集・藤原成範*鳥辺山: 京都東山にある墓地、葬送の地。歌には詞書「母の二位みまかりてのち、 よみ侍りける」がある。つまり歌の下句は、母のことを思いやっている。 もろともに眺めながめて秋の月…