天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-05-20から1日間の記事一覧

子を詠む(6/6)

すこやかに寝息をたててゐる吾子よ争ふときのやがて到るべし 山中律雄 一つ皿の魚を箸もてほぐし合ふ傍への吾娘も稼ぐ日近し 井田金次郎 父亡くて育ちし吾と母なくて生ひ立つ吾子といづれ寂しき 高橋誠一 抱かれて眠らんとする末の子が吾の胸毛の白さを言ひ…