天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-05-06から1日間の記事一覧

数のうた(2/3)

人知れず落つる涙のつもりつつ数かくばかりなりにけるかな 拾遺集・藤原惟成 *古今集のよみ人しらずうた「行く水に数かくよりもはかなきは思はぬ人を思ふなりけり」を踏まえる。 「人知れずこぼした涙が積もり積もって川のようになり、むなしく数を記すほど…