天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-08-29から1日間の記事一覧

洋楽器を詠むーピアノ(2/2)

蔽はれしピアノのかたち運ばれてゆけり銀杏のみどり擦りつつ 小野茂樹 ピアノ弾く爪先点れるごとく見ゆ黒きアメリカ人の左手 阿久津 英 カーテンのすこしふくらむときのまを凍ったピアノにあさの陽はさす 加藤治郎 見えてゐる世界はつねに連弾のひとりを欠い…