天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-10-24から1日間の記事一覧

わが歌集・平成十五年「大根の苗」

観光の道の裏側竹むらの陰に植ゑある大根の苗 夕されば駅の広場のクスノキに何鳥か群るこぼれむばかり 太刀魚の銀の刺身のの旨味極まる雪国の酒 外来におわあおわあ猫が鳴き二時間近く待ちて呼ばるる 祖父二枚祖母四枚を書きしとふ政府に託す孫への手紙 息吸…