ヤモリ科の爬虫類。四肢が発達し、各指の下面がひだ状になり吸盤の役目をする。尾は自分で切れる。毒は無く、全く無害。俳句では、夏の季語。
守宮落つ佐渡に残れる能舞台 田川飛旅子
膝に布団はさみて寝るや守宮鳴く 三谷 昭
おとうとがアルコール詰(づめ)にしてゐるは身もちの守宮
愛(かな)しき眼をせり 前川佐美雄
色あはき守宮も居りて茫々とおもふことなしわが墳墓など
香川 進
凶兆の月のあかきに守宮といるわれの所在もあきらかならむ
只野綾子
この秋は仔(こ)守宮いたく殖えたるよ門の鉄扉のかげに
うごめく 宮 英子