天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

松毬(まつかさ)

NHKテレビ「ワイルドライフ」の映

 松の果実で松ぼっくり、マツフグリマツダンゴ などとも。松脂を含み燃えやすい形状なので天然の着火剤としても利用される。日本の高山帯に分布するハイマツは、ホシガラスが松毬を運んで広まった。



  松毬もおつるかぎりは落ちはててこの冬の日に
  音一つなき            吉植庄亮


  ひとり親しく焚火して居り火のなかに松毬が見ゆ
  燃ゆる松かさ           古泉千樫