天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-08-15から1日間の記事一覧

雷のうた(5/5)

西村尚の歌に出てくる「鰤おこし」は、12〜1月,ブリのとれる時期に鳴る雷のことで、日本海側の地方でいう言葉である。 一輪の朱をのこして実となりし柘榴の闇を雷照らし過ぐ 富小路禎子 雷ながく聞こえてゐしが音もなく風に乱れて雪の降り出づ 樫井礼子 落…