天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-05-31から1日間の記事一覧

湖のうた(4)

脱色されてゆく思慕もてばみづうみにしんしんと日があたるがかなし 生方たつゑ 白よもぎいろの夕べの湖にさはやかに脆(もろ)き波がたち合ふ 生方たつゑ みづうみの氷がひびもちて裂くる音をりをりにして春のくる音 生方たつゑ 漁火も消えて夜ふかきみづうみ…