天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2018-06-03から1日間の記事一覧

湖のうた(7)

氷の下にねむりてゐたるみづうみは烟れる雨に半眼開く 高嶋あき 秋日さす湖の渚に水を飲む鳩はさながら光をぞのむ 並河健蔵 夜の更けに醒めて聞きをり汚れたる湖(うみ)の哭く声 魚の哭く声 小西久二郎 湖をみてより青く濡れていく視界のなかの誰もかれもが …