天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-04-09から1日間の記事一覧

蕪村俳句と比喩―寓喩(諷喩)(4/5)

藻の花や藤太(とうた)が鐘の水離(はな)れ*藤太: 俵藤太。百足を退治した礼として龍宮から釣り鐘をもらった。水離れ: 水中から引き上げること。湖上一面に広がる藻の花は、俵藤太が鐘を引き上げた際に、あたり一帯に飛び散った水滴にちがいない、と見立て…