天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

三月末の鎌倉長谷

長谷の裏山

 節電のために車内の照明を消した江ノ電に乗って定番の散策ルートに向った。極楽寺成就院長谷寺、光則寺 と廻った。極楽寺の山門にはシートが被せてあって、修理中であった。長谷寺では、白木蓮、三椏、幤辛夷、寒緋桜、木瓜などの花を見た。光則寺土牢の右上方の山には、山桜が満開になっていた。


     極楽寺千服茶臼沈丁花
     三猿の石仏の上寒椿
     馬酔木咲く一切経のまはり堂
     新しき和み地蔵や木瓜の花
     辛夷咲く庭を背の写経かな
     蓮根におたまじやくしは毛のごとく


  大賀ハスの蓮根うかぶ大鉢におたまじやくしの数不気味なる
  辛夷咲く庭を背に俯きて乙女は写す般若心経