中国原産のノウゼンカズラ科のつる性落葉樹。莖から出る付着根で他物にからみついて登る。落葉後から早春までに一年、枝をさし木するか根伏せでふやす。有毒。
茜色の花を見ると秋の深まりを感じて寂しくなる。それが散り始めるとなおさらである。
過去に何度かとりあげているが、以下では重複しない作品をあげる。
凌霄の花や鐘楼を巻んとす 野逸
のうぜんの花は遠くに見ゆるかな 今井杏太郎
凌霄やギリシャに母を殺めたる 矢島渚男
陽の中ののうぜんかずらの朱の蕩尽気圧されてわれ夏瘦せ
したり 中村寛子