天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2005-08-18から1日間の記事一覧

蝉の骸

靖国神社境内の木立では相変わらず蝉しぐれが盛んだが、 地面のそこここに蝉の骸が目立ち始めた。 鎮魂碑耳を聾する蝉の声 夏痩せの鴉は不気味見つめあふ 木漏れ陽やひぐらし生を終へて落つ そこここに蝉のむくろや陽衰ふ 泥被り水面に跳ぬる鯉なれば鱗につ…