天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2005-09-02から1日間の記事一覧

運河

車中では、まだ途中の『子規句集』を読んだ。現代から見ると子規の俳句は、おおかたが凡作であり、俳壇の選には入らないであろう。当時としては新鮮だったのだ。そのような句が並ぶ中で、ちょっと惹かれたのは、次の句である。 春風にこぼれて赤し歯磨粉 現…