車中では、まだ途中の『子規句集』を読んだ。現代から見ると子規の俳句は、おおかたが凡作であり、俳壇の選には入らないであろう。当時としては新鮮だったのだ。そのような句が並ぶ中で、ちょっと惹かれたのは、次の句である。 春風にこぼれて赤し歯磨粉 現…
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