天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2006-02-03から1日間の記事一覧

明石

平安朝後期の歌人にとって源氏物語は必須の教養であった。例えばあまりにも有名な次の歌は明石の巻を面影にしている。 見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮 藤原定家 塚本は、『源氏五十四帖題詠』の「明石」については次の歌を詠んだ。当然定家…