天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2006-02-16から1日間の記事一覧

長老と若手

「歌壇」三月号に掲載されている歌から気になったものをあげる。 まずは長老・岡野弘彦の「惚け忍法帖」から。 人を殺し 人に殺されし魂の 鎮まりがたく 夜半にきて哭く きさらぎの荒野の闇に 一つ眼の大太良法師 吾を 背負ひゆく 友らみな 万朶の花とちりゆ…