短歌表現における否定の力は、定家の有名な次の歌の鑑賞で常に言及される。 見渡せば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮 すなわち、花も紅葉もなかったという否定が、読者に否が応でも先ずはあった状況を思い描かせ、それから無い状況を思うという順…
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