伊勢原市の奥にある日向山霊山寺、通称日向薬師は、霊亀二年(七一六)に行基が開いた。寛仁年間の頃、相模の国司大江公資の妻相模は眼病平癒の祈願をして日向薬師に参籠し、次の歌を柱に書き付けた。 さして来し日向の山を頼む身は目も明らかに 見えざらめ…
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