天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2006-09-05から1日間の記事一覧

『憂春』(1)

小島ゆかりの歌集『憂春』を読んでいる。まだ半ばであるが、目立つ手法を二、三あげよう。 1.上句から下句への展開、あるいはコラージュ こんりんざい人の心はわからぬをはるかに白し山ほふしの花 *この「を」は、間投助詞で詠嘆を表す。言いさしになって…