天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2006-10-20から1日間の記事一覧

中七の切字「や」

元禄期の古俳句構造の典型のひとつに、中七に切字「や」を使うパターンがある。柴田宵曲『古句を観る』にも初句の切字「や」についで頻出する。 菜の花のふかみ見するや風移り 菜畠に藪の曇りや雉子の声 江戸留守の枕刀やおぼろ月 踏みなほす新木の弓やはる…