天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2007-06-05から1日間の記事一覧

短歌における〈私〉3

前回、短歌の私性を論じるには、技法面からも見ることが大切と述べたが、もう少し具体的に説明しておこう。前々回に補足した「本歌取り」について。しつこくなるが、まず新古今集・春上からの例をあげる。 かきくらしなほふるさとの雪のうちに跡こそ見えね春…