天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2007-06-06から1日間の記事一覧

短歌における〈私〉4

「本歌取り」は、危険が一杯であるが、注意深く用いれば大きな効果を発揮する。今回は、寺山修司とは別のレベルで本歌取りを多用した塚本邦雄の例を紹介する。別のレベルとは、寺山と違って、文体と思想に塚本の私性がまぎれもない。 春の夜の夢ばかりなる手…