秋の嵐をむかしは、野分といった。野山の草木を吹き分けるほど強烈な風というまことにリアルな命名である。野分の俳句といえば、蕪村に先ず指を折る。 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分かな 蕪村 野分して隣に遠き山家かな 会津八一 野分あと口のゆるびて睡りをり …
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