天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2008-01-28から1日間の記事一覧

薄氷(うすらひ)

この「うすらひ」という言葉、広辞苑の第五版にも、角川の新国語辞典にも載っていない。古語、歌語なのだ。意味は字面どおり、薄くはった氷。俳句では、春の季語。 葛桶に薄ら氷ゆらぐ宇陀にをり 能村登四郎 佐保川に凍り渡れる薄氷の薄き心をわが思はなくに…