天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2008-07-06から1日間の記事一覧

否定の抒情

斎藤茂吉が短歌で否定形を多用したことはよく知られている。短歌で否定形を使う場合、純粋の否定、反語といった用法以外に心情のねじれやユーモアを含ませる用途がある。茂吉はその効果を熟知していたからであろう。 はるばると一すぢのみち見はるかす我は女…