先ず白秋短歌における『雲母集』の位置づけを明らかにするため、第一歌集『桐の花』と生前最後の歌集『黒檜』からもそれぞれの巻頭歌を上げてみよう。白秋の場合、巻頭歌がその歌集の性格を代表していると思えるからである。 春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと…
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