天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2008-09-13から1日間の記事一覧

白秋の『雲母集』(3)

更に『雲母集』の性格を代表する歌をいくつかあげておこう。 城ヶ島の女子うららに裸となり見れば陰(ほと)出し よく寝たるかも 天真爛漫、古代神話の世界にあるような生命感である。 桟橋にどかりと一本大鮪放り出されてありたり日暮 三崎漁港は、今でも日…