天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2008-09-19から1日間の記事一覧

白秋の『雲母集』(7)

富獄三十六景 絵の内容はよく知られているように、のどかな田園風景の真中に桶づくりに精を出している箍かけ職人をあしらっている。大きな円の構図。桶の円輪郭が雄大な富士山を呑み込む。輪は無限の宇宙を表し、その中に水田、森がひろがり、その支点に小さ…