天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2009-12-19から1日間の記事一覧

『雲母集』の不二

三浦三崎、城ケ島から見る富士ということでは、北原白秋の『雲母集』を忘れることができない。大正二年五月から同三年二月に至る約9カ月間の生活から生まれた歌集である。人妻との不倫の果てに得た女性を伴ってやってきたが、親兄弟も合流した。白秋は三崎…