天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

柿本人麿の謎

梅原猛の『水底の歌』(新潮文庫)上下巻をやっと読み終えた。まことに血沸き肉踊る論理展開であった。斉藤茂吉の「鴨山考」の無理・間違いを指摘し、契沖、真淵の古今集の曲解と人麿理解の誤謬を批判した。従来の人麿人物像を全く改めたすばらしい論考であ…