天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2010-09-18から1日間の記事一覧

洪水(2)

水害に遭いそれを歌に詠んだ歌人に伊藤左千夫がいる。明治43年(1910)8月、東京を大洪水が襲った。左千夫は、恐怖で眠れない夜を『水害雑録』という文章に書いているが、次のように短歌にも詠んだ。 水害の疲れを病みて夢も只其の禍ひの夜の騒ぎはなれず 水…