天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2010-11-22から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―短歌篇(3)―

瓶にさす藤の花ぶさみじかければたゝみの上にとゞかざりけり 正岡子規 (注)「墨汁一滴」十首中の第一首目で、長い詞書がついている。 [斎藤茂吉]平明な作であるが此歌ほど甚深の味のある歌は稀有である。いま世でよくいふ鮮やかな敏い感覚の歌の実例はと…