ひとつづつ冷たく重く蚕(かひこ)かな 長谷川櫂『天球』 [飯田龍太]一切の粉飾を去った裸の眼でとらえた句だ。眼というより心の据えどころか。例えば「をりとりてはらりとおもきすすきかな 蛇笏」にいくぶん似た感触だが、それよりも更にひややか。特に「冷…
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