天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2010-12-19から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(7)―

遠山に日の当りたる枯野かな 高浜虚子『五百句』 [山本健吉]この句のよさを説き明かすことは至難である。「枯野」と「遠山」の取り合せに、かくべつおもしろみがあるはずもない。すると問題は、この二つの名詞を結ぶ「日の当りたる」という、それ自身とし…