むかし、食用柑橘類はタチバナと総称された。奈良時代、その実を「香の菓(かぐのこのみ)」と言った。蜜柑という文字は、室町時代の『尺素往来』という書物に初めて現れるという。 我友は蜜柑むきつつしみじみとはや抱(いだ)きねといひに けらずや 斎藤茂吉…
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