天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-01-20から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―短歌篇(10)―

昼間みし合歓(かうか)のあかき花のいろをあこがれの如く よる憶ひをり 宮 柊二『群鶏』 [千勝重次]合歓の花のあかい色は、幻影のようなほのぼのとした感じであり、それを「あこがれの如く」といったのは、適切であり緊密な表現技法というべき。暗くはない…