天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-01-30から1日間の記事一覧

早春賦―江ノ島―

江ノ島の裏の岩場は、冬潮に洗われて釣人の姿はなかった。もっともこの時期、大きな魚は釣れないようである。灯台が立つ埠頭でも雑魚が釣れているだけで、釣人の数もまばらである。正月松の内の賑わいは去って、通常の生活が始まっている。 黄の蘂に目白吸ひ…