天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-02-03から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―短歌篇(11)―

斎藤茂吉『白き山』の歌から。次は、昭和二十二年に詠まれた。 健康のにほひしたらむ楽しさよ平安初期のその肉欲も 「山上の雪」 この歌を一首だけ提示されたら鑑賞に戸惑う。茂吉が何を言いたかったのか、背景を知りたくなる。それが、塚本邦雄の『茂吉秀歌…