天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-03-18から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(14)―

小鳥来る音うれしさよ板びさし 与謝蕪村 [水原秋桜子] 秋が次第に深くなり、木の実もよく熟れた。山ちかい家の板廂だから、その木の実が落ちて、しずかな朝や、更けた夜に音をたてる。小鳥の渡って来るのもその頃である。鶫、花鶏、鶸、いかるーそうした翼…