天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-03-28から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―短歌篇(15)―

たちまちに君の姿を霧とざし或る楽章をわれは思ひき 近藤芳美 [藤岡武雄]この歌は、昭和十二年七月、土屋文明を迎えて朝鮮の金剛山のアララギ歌会に出席し、その際に初めて会った年子(のちの妻)のことが背景になって作られた。自伝的小説『青春の碑』第…