天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-03-31から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(15)―

水洟や鼻の先だけ暮れ残る 芥川龍之介 [山本健吉]死の前になってこの句を思い出すことが多く、たびたび短冊などに書いたものという。・・・次第に「動物力を失っている」自分を意識した彼にとって、鼻はただ一つ取り残されたものという感じがつきまとって…