天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-04-16から1日間の記事一覧

さくら花(2)

吉野に棲んで西行を慕った現代歌人に、前登志夫がいる。2008年4月5日に亡くなったが、彼の桜の歌を、以下にいくつかあげておこう。 さくら咲くその花影の水に研ぐ夢やはらかし朝の斧は 『霊異記』 咲く花の枝にねむれる夜の禽の泪はくろく紙にひろごる 『縄…