天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-06-02から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(17)―

あひびきやわれら子規忌を修しゐる 加藤かけい『生涯』 [塚本邦雄]『百句燦燦』の鑑賞から。 「・・・世間を憚りながら華やぐ密会の二人と、閉鎖的な、人目には暇な風流人の儀式に参じた少数者の座とへ作者の乾いた目はこもごもに向けられてゐるのだ。・・…