天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-08-10から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―短歌篇(20)―

革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化 してゆくピアノ 塚本邦雄『水葬物語』 [坂井修一]作詞家は、すでに幾度となく革命の歌を作ってきた。自由の賛歌であり、理想社会の導入であるべきその歌は、しかし、社会の本質をとらえたり、変革したりする力…