天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(16)―

朝顔や百(もも)たび訪はば母死なむ 永田耕衣『鹿鳴集』 [塚本邦雄]『百句燦燦』の鑑賞文から部分的に引用する。(但し、便宜上、新かなにして。) ・・・「死なむ」の「む」の推量には期待と懼れが等分に加味されている。憐憫と嫌悪は訪う毎にかたみに濃く…