天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2012-01-06から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(23)―

ほかの道を知らずこの道花茨 菅 裸馬 芭蕉の『幻住庵記』に、有名な次の一文がある。 「つらつら年月の移こし拙き身の科をおもふに、ある時は仕官 懸命の地をうらやみ、一たびは佛籬祖室の扉に入らんとせしも、 たよりなき風雲に身をせめ、花鳥に情を労して…