天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2012-05-26から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(27)―

白牡丹といふといへども紅ほのか 高浜虚子 [山本健吉] 大正十四年五月、大阪での作。・・・中七の「いふといへども」と、 おおらかに停滞した調子が、白牡丹の豪華凄艶な美しさとよく照応 している。初五の字余りから中七へかけての緩徐調が、結びの 「紅…