天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2012-09-13から1日間の記事一覧

鑑賞の文学 ―俳句篇(29)―

むざんやな甲の下のきりぎりす 芭蕉 周知のように『奥の細道』の小松という所に出てくる句である。句の前の文を引用する。 此の所太田の神社に詣づ。実盛が甲、錦の切(きれ)あり。 住昔源氏に属せしとき、義朝公より賜はらせ給ふとかや。 げにも平士の物にあ…